みなさん、こんにちは EMBAUMER です
厳しかった残暑も緩やかにになり、朝晩は少し肌寒さを感じる秋らしい季節となりました。まもなく東北や北海道など雪の厳しい地方では、冬の訪れを知らせる雪虫(雪蛍)が舞います。雪虫(雪蛍)とは「トドノネオオワタムシ」という虫のことですが、雪虫(雪蛍)が舞うとそろそろ初雪が降るとの風物詩で知られています
さて今回は、ニットやセーターをご家庭で洗濯されるときの豆知識です。衣替えの際、昨年着用したニットやセーターに汚れやシミを発見。慌ててクリーニングに出す方も多いと思いますが、正しい方法で優しく洗えばご家庭でも洗うことが出来ます。しかし、洗い方に注意しないと縮んで型崩れしたり、毛玉が発生したりして着用できなくなってしまうこともあります
1,まずは洗濯表示のチェック
ご家庭でニットやセーターを洗う時に、まず気をつけなければいけない事は「洗濯表示」をしっかり確認してご家庭で洗えるかを必ず確認してください
ご家庭で洗える洗濯表示
ご家庭で洗えない洗濯表示
また、スパンコールなどの装飾品や本革がついているものや獣毛繊維(ウール、カシミヤ、アンゴラなど)のニットやセーターはご家庭で洗うことが難しいので、クリーニングに出すことをおすすめします
2,ニットやセーターを洗う時に必要なもの
・桶(洗面台・風呂桶などでもOK)
・おしゃれ着用洗剤(アンボメーは『LESSIVE』(液体洗剤) をお勧め)
・畳んだセーターがぴったり入るサイズの洗濯ネット
・柔軟剤(アンボメーは『Assouplissant』(柔軟剤)をお勧め)
・ゴム手袋
3,ニットやセーターは手洗いが基本
まずは、「おしゃれ着用洗剤」を使うこと、そして「手洗いで洗う」ことです
「おしゃれ着用洗剤」以外の洗剤をお使いになる場合は、液性が中性の洗剤をご使用ください
4,ニットやセーターの洗い方
(1) まずシミが付いていないかを点検し、もしシミが付いていれば使用するおしゃれ着用洗剤をシミの部分に綿棒などを使って直接塗ってください。シミの点検が終われば、きれいに畳んで幅と厚みがぴったり収まるサイズのネットに入れてください。
(2) 桶に適量の水(40℃以下のぬるま湯)とおしゃれ着用洗剤を規定量入れて、手でかき回してください。
洗剤成分で手が荒れてしまう可能性がありますので、ゴム手袋の使用をお勧めします。特にお肌が敏感な方は必ず使用してください
このとき、残り湯を使うのはNG。セーターやニットに残り湯に含まれる雑菌がついてしまうので、必ず綺麗な水を使ってください
(3) ネットに入れたセーターを桶の中で優しく押し洗いしてください。汚れが気になる場合は10分ほどつけ置きする事をお勧めします
(4) 桶の中の水を捨て、セーターをネットに入れたまま洗濯機へ入れて、脱水をします。洗濯機の「弱脱水」で1分間脱水を行います
(5) 脱水が終わったら桶に水とお好みの柔軟剤を規定量入れて、もう一度押し洗いをしてください
このときも残り湯を使うのはNG。セーターやニットに残り湯に含まれる雑菌がついてしまうので、必ず綺麗な水を使ってください
(6) 桶の水を捨てて、もう一度「弱脱水」を1分を行なって、手洗いのお洗濯は終了です
5,ニットやセーターの洗濯機での洗い方
「洗濯表示」に洗濯機が使えるマークが付いている場合は、洗濯機で洗うことことが出来ます。この場合も「おしゃれ着用洗剤」を使ってください。「おしゃれ着用洗剤」以外の洗剤をお使いになる場合は、液性が中性の洗剤をご使用ください
(1) まずシミが付いていないかを点検し、もしシミが付いていれば使用するおしゃれ着用洗剤をシミの部分に綿棒などを使って直接塗ってください。シミの点検が終われば、きれいに畳んで幅と厚みがぴったり収まるサイズのネットに入れてください。
(2) 洗濯コースは、手洗いコース・ドライコース・おしゃれ着コース・衣類ケアコースなどの弱水流コースで洗剤と柔軟剤を規定量使用して洗ってください
このとき、残り湯を使うのはNG。セーターやニットに残り湯に含まれる雑菌がついてしまうので、必ず30℃以下の綺麗な水を使ってください
6,ニットやセーターの干し方
「洗濯表示」で干し方を確認してください
ニットやセーターは日陰での平干しが一般的です。ハンガー干しをすると自重で肩抜けや型崩れや袖や裾の伸びが発生します。便利な平干しネットなどがありますので活用して下さい
以上、ご家庭でのニットやセーターの洗い方をご紹介しました。
~編集~
クリーニング師
繊維製品品質管理士(TES)
洗濯検定(中級)
芝田 豊治