みなさん、こんにちは EMBAUMER です。
酵素の利用方法について検索すると、襟垢汚れや食べこぼしで汚した衣類を洗濯する際に、洗濯前に酵素洗剤を汚れに塗布してから洗濯されている方がおられる事が分かりました。そこで今回の「洗濯の豆知識」は、洗剤に配合されている酵素の種類や特長と注意点についてのお話しです。
《酵素配合洗剤の成分表示》
衣類用洗剤には酵素配合品が数多くあります。もちろん弊社の衣類用洗剤にも酵素を配合しています。酵素が配合されている洗剤の成分表示には、酵素と記入されています。
《なぜ酵素は汚れを落とすの?》
酵素は、汚れを小さく刻んで落としやすくする「ハサミ」のような役割を果たしており、酵素を配合すると洗剤の主成分である界面活性剤の作用を助けて、洗浄性を高める働きをします。たとえば、襟や袖口の汚れ・血液汚れの主成分はタンパク質です。タンパク質は界面活性剤だけでは簡単に落とせないのですが、タンパク分解酵素(プロテアーゼ)を配合すると、汚れ成分のタンパク質を分解し汚れをスッキリ落としてくれます。
《進歩するバイオテクノロジー》
洗剤に配合される酵素は5種類、タンパク分解酵素(プロテアーゼ)に加えて脂質を分解する脂質分解酵素(リパーゼ)、デンプンを分解するデンプン分解酵素(アミラーゼ)、綿や麻などセルロース繊維に働きかけるセルロース分解酵素(セルラーゼ)、食品や化粧品のとろみ成分(増粘)のマンナン系多糖類に働きかけるマンナン系多糖類分解酵素(マンナナーゼ)が活用されています。
《5種類の酵素パワー》
洗剤に配合されている各々の酵素について説明します。
《配合されている酵素の推測》
酵素が配合されている洗剤の成分表示には「酵素」と記入されていますが、酵素の種類までは記入されていません。衣類用洗剤に配合されている酵素の代表はプロテアーゼですが、多様な汚れへの対応力を高めるために2種類以上の酵素が複合されているケースがあります。洗剤のキャッチフレーズやパッケージに「新酵素配合」や「複数の酵素が働く」・「〇〇汚れに対応」などの表記から、配合されている酵素を推測できる場合があります。
アンボメーの『LESSIVE』は、5つの酵素をブレンドしたブリリアント酵素の配合によって液体洗剤でトップクラスの洗浄力で汚れを落とします。フルール ドゥ ジャスミンの香りに包まれたお洗濯時間を過ごせます。
アンボメーの粉末洗剤『Lessive en poudre』は、活性酸素と酵素のWパワーで見える汚れはもちろん、見えない汚れ(ニオイ)までスッキリ洗い上げます。
《酵素配合洗剤の使用上の注意点》
【1】汚れた箇所への酵素洗剤の直塗り
酵素配合洗剤に配合されている酵素によって繊維素材が傷むケースがあります。プロテアーゼ(タンパク分解酵素)配合の場合は、ウールやシルクなどのタンパク質繊維、セルラーゼ(セルロース分解酵素)配合の場合は、綿や麻・レーヨンなどのセルロース繊維が対象となります。これらの繊維素材への直塗りには注意が必要です。
【2】酵素配合洗剤を水で薄めたままの保管(放置)
酵素を配合している洗剤は、洗剤中で酵素が働かない(活性しない)ように安定剤を配合しています。洗剤を水で薄める(溶かす)と安定剤が効かなくなり洗剤中で酵素が働き出し酵素同士が潰し合って、時間の経過と共に酵素パワーが低下していきます。酵素配合洗剤を水で薄めた(溶かした)場合は、保管せず使い切るようにしてください。
【3】塩素系漂白剤との併用
塩素系漂白剤の強いアルカリ性と酸化力によって、洗剤中の酵素を破壊し失活させてしまいます。漂白剤を組み合わせる場合は、酵素を壊さない「酸素系漂白剤」を選びましょう。
【4】高温での洗濯
酵素の主成分はタンパク質なので、60℃以上の高温になると酵素が変性して失活してしまいます。熱すぎるお湯での使用は避けましょう。
今回は、洗剤に配合されている酵素の種類や働きについてご説明させて頂きました。洗剤に酵素が配合されてから酵素の技術進歩と共に洗剤の性能も進歩しています。洗剤の洗浄性の大きな要素である酵素について興味を持って頂ければ幸いです。



