いよいよ桜の花々が咲き始め、桜前線が日本列島を北上し日本が桜色に
染まり出します。冬の間お世話になった毛布もそろそろお役ご免です
そこで今回は、毛布のお洗濯についてのお話です
 
そもそも毛布って家で洗えるの? クリーニングに出すものではないの?
そのようなお考えをお持ちの方が多くおられると思います
実は、毛布の大半はご家庭で洗濯が出来ます。その判別に役立つのが
消費者庁が規定した洗濯表示マークです
洗濯表示は市販されている繊維製品に付けられています
 
【1】洗濯表示の確認

家庭洗濯NGマークが付いていなければ、家庭洗濯OKです
但し、家庭洗濯NGマークが付いていれば、プロのクリーニング店で
洗ってもらって下さい
素材として、ウール・シルク・カシミヤなどの動物性繊維が多く該当します
 
【2】毛布の重量を知りましょう
シングルサイズ1枚合わせの重さは約800g、2枚合わせだと約1.6kgです
セミダブルサイズ1枚合わせの重さは約1.2kg、2枚合わせだと約2.4kgです
ダブルサイズ1枚合わせの重さは約1.6kg、2枚合わせだと約3.2kgです
 
【3】1回に洗える量の確認
毛布など大型洗濯物の場合は、1回の洗濯量は使用する洗濯機の大きさの
1/2量となります。これは、脱水時など回転時のバランスによるものです
例 7.0kgの洗濯機だと3.5kgまでとなります
 
【4】洗うコースの設定

毛布は、洗濯後長く保管しますので、衛生上の観点から毛布のお洗濯に
ふろ水の使用はお勧め出来ません
 
洗濯表示が又はの場合は、弱洗濯にて洗濯をします
 
ご使用の洗濯機に「洗い方」を設定します
洗濯(洗う)  5分前後   水量(水位)  MAX
すすぎ   2回 (注水) 使用 
脱水    3分前後
 
洗剤は、洗う時の水量が規定より多い水量で洗いますので洗剤の使用量も1.5倍
ほど多く使用するようにしましょう
 
洗濯表示が又はの場合は、通常通り (標準)にて洗濯します
洗濯機に「毛布コース」がある場合は、毛布コースを使用して下さい
  
【5】洗剤と柔軟剤の選択
・毛布に適した洗剤を選びましょう
(1)中性で酵素が配合され浸透性が良く洗浄力がある
(2)皮脂汚れ・タンパク質汚れがよく落ちる
(3)溶解性が良く低温でも溶け残りがない
(4)すすぎ性が良く、泡切れもいい
これらの条件から使用する洗剤は、中性で洗浄力が強い液体洗剤がお勧めです
アルカリ性の液体洗剤は、アルカリ成分が毛布を痛める場合があります
柔軟剤が配合されている洗剤は、水量を多く使って洗いますので柔軟成分が
不足となる懸念があります
 
毛布の洗濯には、アンボメーの液体洗剤 『Lessive』   をお勧めします
液体洗剤
 

・毛布に適した柔軟剤を選びましょう
(1)暖かく睡眠が出来るように、ふんわり柔らかく「ふわふわ」に仕上がる
(2)睡眠中は、たくさんの汗をかくので吸水性に優れている
(3)微かに残るいい香りでリラックス効果がある
これらの条件に合った柔軟剤を選びましょう
 
毛布の仕上げ剤には、アンボメーの柔軟剤『Assouplissant』をお勧めします
柔軟剤

 
【6】汚れのひどい箇所には前処理をしましょう
中性の液体洗剤を2倍に薄めた前処理液を作って、汚れのひどい箇所に洗う前に
塗布するか、スプレー容器に入れてスプレーし、15分程度置きましょう
酵素が配合された液体洗剤を使用した方がより効果的に汚れを落とします
  
【7】毛布の入れ方
毛布は裏面を上に屏風たたみにして、丸く束ねて洗濯ネットに入れます
洗濯ネットを使用しない場合は、紐などでくくっても大丈夫です


 

【8】毛布の乾かし方
毛布は、タンブル乾燥と自然乾燥で乾かした毛布を比較するとタンブル乾燥で
乾かした毛布の方がボリュームがある「ふわふわ」な仕上りになります
お洗濯した毛布にマークが付いていなくてご家庭に乾燥機が有れば
タンブル乾燥させるのがベストです。但し、電気又はガス料金のエネルギー
コストが掛かり過ぎ不経済です。自然乾燥で乾かす場合は、場所を取らず効率的
なM字干し又は三角干しを活用しましょう
日焼け・変色・色褪せを避けるため、強い陽射しを避け裏面を上に干して下さい

最後にワンポイントアドバイス
タンブル乾燥と自然乾燥のいいところ取り!!
自然乾燥で9割程度(さわって少し湿っている程度)まで乾かした毛布をタンブル
乾燥に切り替えましょう。毛布に残った少しの水分をタンブル乾燥で乾かすと
自然乾燥で乾かすよりボリューム感がある「ふわふわ」な仕上りになります
乾燥機をお持ちでない方は、自然乾燥後の最終の乾燥だけコインランドリーの
乾燥機を活用して乾かす方法があります。ぜひ、一度お試し下さい