桜の開花も北上し、とうとう北の大地にまで到達してしまいました。
季節は、短い春を走早に通り過ぎ、時に初夏を思わせる時候となりました。
冬物衣料の出番が終了し、春夏物衣料への衣替えに忙しくされておられる
ことと思います。今回は、衣料に使われる繊維素材についての豆知識です。
繊維素材の名前は知っていても何から作られていてどんな特徴があるのか・・
知らないこともあるかと思います。ぜひ、この機会にお知りおきください。
  
 

綿】  
綿花から作られる植物繊維。丈夫で肌触りがよく、吸水性、保温性に優れ下着や
シャツなどインナーからアウターまで身近な衣料に大変よく使われています。
ジーンズなどが代表格です。
<洗濯時の注意>
縮みやすく、シワになりやすいので脱水のしすぎに注意。日光で退色しやすいの
で長時間日光に当てすぎないこと。弱アルカリ洗剤を使用する。
おすすめの洗剤は、強力消臭粉末洗剤「Lessive en poudre」
おすすめの柔軟剤はアンボメーの柔軟剤『Assouplissant』
  


おもに亜麻(リネン)の茎から作られる植物繊維。通気性が良く、涼感があるので
夏物衣料に使われることが多い。
<洗濯時の注意>
洗濯時の摩擦で毛羽立ちやすく、染色が弱く色落ちしやすい。シワにもなりや
すいので、洗濯機での脱水は避ける。中性洗剤を使用する。
おすすめの洗剤は、アンボメーの液体洗剤『Lessive』
おすすめの柔軟剤はアンボメーの柔軟剤『Assouplissant』
   

【ウール(羊毛)
羊の毛から作られる動物性繊維。保湿性が高く暖かいので、コートやセーター
などの冬物衣料には欠かせない。伸縮性、弾力性がありシワになりにくい。
<洗濯時の注意>
縮みやすいので、短時間でやさしく洗うこと。洗濯機で洗う場合は「おうち
クリーニング」コースなどを使用する。中性洗剤を使ってやさしく押し洗い
し、たっぷりの水ですすぐ。
【カシミヤ】
カシミヤ山羊の毛で、羊毛よりも繊維は細く、軽くて暖かい。一頭からわずか
しか取れないので、高級品として知られている。
<洗濯時の注意>
ウールよりも繊細で、水洗い不可のマークが付いていることが多いが、短時間
で洗えばウールと同様に洗える。洗濯機は使わず中性洗剤を使ってやさしく押
し洗いし、たっぷりの水ですすぐ。
おすすめの洗剤は、アンボメーの液体洗剤『Lessive』
おすすめの柔軟剤はアンボメーの柔軟剤『Assouplissant』
  

【絹(シルク)
蚕のまゆから取った生糸から作られる動物性繊維。美しい光沢を持ち、肌触り
もなめらか。スカーフやネクタイ、ブラウスによく使われる。染色が弱く色落
ちしやすい。
<洗濯時の注意>
縮みやすく、酸やアルカリ、熱にも弱く水洗いには細心の注意が必要である。
染色も弱いので水に濡れただけで色落ちする場合もある。基本は、ドライクリ
ーニングがおすすめ。水洗いする場合は、水で色落ちの確認をして中性洗剤で
優しく押し洗いして、脱水はせずに平置きで乾かす。
おすすめの洗剤は、アンボメーの液体洗剤『Lessive』
おすすめの柔軟剤はアンボメーの柔軟剤『Assouplissant』

【アンゴラ】
アンゴラウサギの毛から作られる動物性繊維。やわらかな肌触りを持ち、軽く
て保温性に優れている。
<洗濯時の注意>
縮みやすいので、短時間でやさしく洗うこと。洗濯機で洗う場合は「おうち
クリーニング」コースなどを使用する。中性洗剤を使ってやさしく押し洗い
し、たっぷりの水ですすぐ。
おすすめの洗剤は、アンボメーの液体洗剤『Lessive』
おすすめの柔軟剤はアンボメーの柔軟剤『Assouplissant』
 
【キュプラ】
綿花を取った後に残る短い繊維が原料の再生繊維。すべりが良く、高級衣類
の裏地に使われることが多い。
<洗濯時の注意>
水に弱く、縮みやすいので、水洗いには向かない。ドライクリーニングが
おすすめ。
 
【レーヨン】
木材パルプから作られる再生繊維。光沢がありシルクに似た肌触り。吸湿性が
よく、高級裏地、下着などに使われる。
<洗濯時の注意>
水に濡れると縮んでしまうので、ドライクリーニングがおすすめ。
  

【ポリエステル】
シワになりにくく、非常に丈夫な合成繊維。ユニフォームや体操服、フリース
など数多く使用されている。綿や麻、ウールなどと混紡されることも多い。
<洗濯時の注意>
縮んだり、シワにもなりにくく、アルカリや酸にも強く洗濯がしやすい。高温
には弱いのでアイロンの温度には注意が必要。
おすすめの洗剤は、強力消臭粉末洗剤「Lessive en poudre」
おすすめの柔軟剤はアンボメーの柔軟剤『Assouplissant』
 
【ナイロン】
合成繊維の中で、最も弾力性があり、他の繊維の強度を上げるために混紡される
ことも多い。ストッキングや水着などに使われる。
<洗濯時の注意>
吸湿性が低く、静電気がおこりやすい。熱に弱くアイロンは低温で掛ける。
 
【アクリル】
ウールに似た暖かさとふんわり感を持つ合成繊維。ウール同様冬物衣料によく
利用される。軽くシワになりにくい。
<洗濯時の注意>
吸湿性が低く、静電気がおこりやすいため、汚れが付きやすい。洗濯しやすいが
熱に弱く、アイロン掛けには注意が必要。静電気が起こりやすいので柔軟仕上げ
剤の使用をすすめる。
おすすめの洗剤は、アンボメーの液体洗剤『Lessive』
おすすめの柔軟剤はアンボメーの柔軟剤『Assouplissant』
 
【ポリウレタン】
ゴムのように伸縮する合成繊維。特殊加工で合成皮革などに用いられる。最近は
衣類に伸縮性を持たせるために混紡されることが多い。時間の経過と共に劣化が
進み、寿命は2~3年。
<洗濯時の注意>
熱や摩擦に弱く縮みやすい。5%未満の混紡品なら特に注意せずに洗濯が可能。
ポリウレタンリッチの衣類は、ドライクリーニングがおすすめ。
 
今回は、代表的な繊維素材についてご説明させて頂きました。
それぞれの繊維素材の特徴を知ってファッションをお楽しみください。